美容師アシスタント編:妊娠発覚後はどうすればいい?

一般的に懐妊はとても喜ばしいことですが、ときには状況や環境によっては人生の大きな選択と決意をせねばならないときもあります。

もちろん全ての人にとって最善の選択ができることが望ましいですし、「そうなってほしい」と願わずにはいられません。

こそのような境遇に直面した美容師をモデルにして、「美容師の妊娠」が突然発覚したという場合はどうすればいいのか?と言う記事を数回に分けてご紹介いたします。

もちろん、個々人により環境とは異なるもので、もしあなたがこのような境遇に今現在いらっしゃったなら、ベストな提言はできかねますが、これから起こりうることを知る意味でもご一読くださいますと幸いです。

また美容師という職業は、業界の性質上「スタイリスト」と「アシスタント」の立場によって、担当する業務内容が異なるので、ここでは一部「スタイリスト」と「アシスタント」のどちらかに寄せて書いています。

では、以下より本編になります。

アシスタント業務は「妊婦にはハード」すぎる?

アシスタントの業務内容として挙げられる代表的なものは、

・シャンプー
・ドライ
・カラーリング
・電話・受付
・買い出し


これ以外にもサロンによっては、多いこともあるのではないでしょうか。

例えばあなたがお腹が大きくなり出した妊婦さんだとして、この中でキツそうな業務は何でしょうか?
まず挙げられるのが「シャンプー」でしょうし、その他のドライやカラーリングも妊婦さんにとっては、暑かったり、薬剤の臭いが気になるかもしれませんね。

そのうえで、対人サービス業として「接客」をしなくてはならないので、苦しかったり、気持ちの悪い時に最前線で「笑顔」にならないといけないわけです。考えただけでも「精神力の強さ」が垣間見れますし、やはり女性は強い!と言わざるをえまえん。

ちょっと余談ですが、美容師が妊娠したときの「あるある」として、かなりの方々が「切迫早産」を医師に指摘されるところを見受けられますが、原因としてはやはり美容師業務のハードさが想像に難しくないので、キツイ時は休んで、他のスタッフに甘える!というのが美容師妊娠についての鉄則といえるかもしれませんね。

とにかくお腹が張り出したら、どこかに腰掛けて安静を保つことが重要なので、お客様から見えないところで「小休憩」をこまめに取ることが最善といえるでしょう。

7年先までイメージできるか?

もしあなたに赤ちゃんが生まれるとして、妊婦であるあなたはどんな産休・育休後の「美容師復帰」について、どう考えているでしょうか?

もちろん産休明けすぐに0歳児から保育園へ預けることもできますし、育休の整備が進んでいるサロンでは就業規則に記されていることもあるかもしれませんが、あなたはどうしたいですか?一般的に、産前は「すぐに復帰して働きたい!」と、言っていた美容師さんでも、産後に赤ちゃんの顔を見てしまうと気持ちがブレるといわれています。

というのもやはり我が子は可愛いですし、生まれたての赤ちゃんは当然ながら「お世話をしなくては生きていけません。この時にどうやら「母性」が完全に目覚めるそうで、この子と「離れたくない!」という感情が込み上げてくるんですね。

しかしだからといって、家庭環境によっては「すぐに働かなきゃ」ならない事情もあるでしょうし、必ずしも選択肢を持てない人もいることでしょう。

個人的にはプレスクール(幼稚園)が始まるような歳までは、ご家庭の方針で希望通りの子育てができるのが理想的だと思いますがいかがでしょうか。そして「子育て」は、幼ければ幼いほど手がかかるものですが、小学校入学する頃には多くの場合で、「時間の余裕」が生まれてくる頃です。

もう少し掘り下げて申し上げると、育休が明けて7歳ごろまでは何かと子供は急な病気に見舞われることが多く、働く親としてもなかなか「腰を下ろして働く」ことが困難であったりするのですよね。

ですので、妊娠してから小学校入学を迎えるまでは「家庭絶対主義」となりますし、キャリアをバリバリ積み増していくような働き方は、よほど恵まれた環境にいない限り難しいと言わざるをえません。

親としての責任がある以上、子供から手が離れる「7年後」までは「計画」とまで言わないまでも、ぼんやりとした「KPI」は洗い出しておくのも得策かもしれません。「子育て」は意外なほど、終わるのが早いと多くの人が口を揃えて言っているので、7年間を大事に過ごされることが、あなたが得る「実感する幸せ」と言えるでしょう。

本記事のまとめ

いかがだったでしょうか?
近年やっと「ママ美容師」という言葉が目立つようになって、業界でも「働きながらサロンワーク」ができるように変化してきましたが、その整備も全店で行き届いていないのも事実です。

それだけに、まだまだ身近に妊婦さんとして働いている先輩も少ないでしょうし、出産を終えて復帰する先輩美容師を目撃することも珍しいことかもしれません。なんといっても美容師の雇用は他業種と比べても決して良い労働環境とはいえないので、妊娠や出産期間、幼児を子育てしている期間のサポートに不安を持つ方は多いと聞いています。

「妊娠・出産」の理解に対して、発展途上の業界なので、一律にできるアドバイスがまだ乏しいのですが、「妊娠・出産」理解のある職場の特徴としては、サロンオーナーが比較的若く、「出産・育児」にどれだけ参加してきたかが問われるのかもしれません。

個人的には、出産育児を経験した女性オーナーほど、「私はやってきた!」感があったりするので、あくまでも個人的な意見ですが組織として美容師の「出産・育児」をシステム化されているサロンで雇用されることが一番良いと言えるでしょう。

なぜなら、サロンのシステムとして「出産・育児」を捉えたシステムでなければ、どうしてもマンパワーに頼った運営となってしまい、あらぬところから不満の矛先を向けられることがあるからです。もう少しシンプルにいうと、マンパワーに頼るということは誰かに「労力の負担を強いる」ということで、それを求められた側はどう思うでしょうか?

一時的なことなら笑顔で対応してくれるでしょうが、通常運転として対応しなくてはならないとしたら、大きな負担になりますし、それ相応の待遇が満たされなければ矛先はあなたに向けられるからです。

本記事では「美容師として働く私が妊娠!仕事は続けられるの?」というテーマで執筆をいたしました。本記事が、妊娠に直面している美容師の皆様のお役に少しでも立てば幸いです。