美容師になるには『高校生編』

「将来は美容師になりたい!」と考えている高校生へ、この記事では巷のHow toを教えるサイトとは異なり、踏み込んだ内容で「美容師になるためのベストな方法」をアドバイスさせていただきます。

すでにこの記事に辿り着く前に「美容師になる方法」をWEBや学校ガイダンスでご存知の方もいらっしゃるでしょうし、その逆に初めてググった情報としてこの記事をお読みになっている方もいることでしょう。

それではお話を進めてまいりますが、皆さんは「美容師×高校生」について、どんな情報が知りたいでしょうか?

当たり障りのない、すぐに手に入る情報ではないはずでしょうし、現役美容師や美容学校生の本音を交えた「リアルな情報」にこそ興味があるはずです。

お時間あるようでしたら、ご一読ください。

美容学校へ「進路を決める!」とき

今現在高校生の方が「将来は美容師になりたい」と考えているのなら、それは「ある2つのタイミング」の渦中にいるのかもしれませんね。

ひとつは、幼い頃から美容師になることを決めていて、高校入学と同じタイミングで美容学校の「通信過程」に入学を考えている場合。

つまり今現在は中学生ということですね。

「通信過程」についてご説明すると、現役高校生であると同時に「美容師を目指す」ことのできる唯一かつ特殊な方法であると説明できます。

言い換えれば「ダブルスクール」とも言え、高校生として通学しながら、美容師として通信教育を受けるようなイメージといえるでしょう。

そして順調に進むと、高校卒業と同じタイミングで「美容師国家試験」の受験資格が手に入ってしまうのです。

個人的には「なんだかカッコいいな!」と思ってしまいますが、普通ならぬ高校生はいかがでしょうか。

二つ目のタイミングは、高校3年の夏の「進路指導」のタイミングであるといえますが、実は現在美容師として働いている先輩たちの多くはこのタイミングで、「美容師になる!」と決めたと言っても過言ではないはずです。

というのも、人によっては「人気のある美容学校」に入学を希望していた場合、倍率こそ高いものの「推薦入学」を受験することが考えられますし、そのための内申点はオール3、B評価で「推薦入試」の受験資格は手に入ることができるのが多数派です。

そして多くの美容学校の「推薦入試」は、高校最後の夏休みが終わった直後に「願書」の申し込みが始まることでしょうし、試験の実施自体も他の進路を希望する生徒たちの中でも、トップバッターとして受験することになるでしょう。

そして「推薦入試」という場で実力を発揮できれば、試験終了後の10月から「なが~い春休み」を迎えることになりますし、とくに周囲で遊んでくれる人もいないため、バイトや運転免許に勤しむ人も多いようです。

それもそのはず、進路が決まればとくに勉強もしないでしょうし、「美容学校推薦組」は春休み中に「がっぽり稼いで」卒業の日を迎える人もいるようです。

美容学校入学後は教材として「ウィッグ」などの費用もかさむので、その時の費用として春休みのバイト代が役立てればいいですよね。

「美容師になりたい!」周囲を説得するには

ちなみに、美容師になるにあたって「美容学校に入学」しなくては、「美容師国家試験」の受験資格を取得することはできないのですが、稀に「美容師への道」である一丁目一番地でつまずくことあり得るのです。

現に美容師になりたいことを両親や進路指導の先生に相談しても、リアクションは人それぞれのようですが、あまり好ましくないような態度を取られることも少なくないと聞いています。

というのも、大人たちがいい顔をしない理由としては、
・給料が安い
・重労働である

この2つを心配していることが多いので、アナタが「美容師を目指す」と宣言したときに感じる微妙な空気とはこのことが原因と言えますね。

ここで現役美容師である私からの個人的な意見としては、上記の2つは紛れもない真実ですし、きっと多くの美容師が直面する現実ともいえるでしょう。

しかしどんな職業でもいえることなのですが、給料に関しては「人による」と言い切れますし、重労働についてもアシスタントやスタイリストの異なる立場では、業務の役割分担が異なることから、何を「重労働」と呼ぶのか自体がわからなくなってくるのでしょう。

さらにいえば、美容師を業として続けている者たちにとっては、「ラク」であることは特に魅力だとは認識しませんし、自身の「やりたいこと」と「ラク」を比べてみたとしても、「どちらが楽しい」と思えるかは明白といえるでしょう。

そう、美容師として長く働いていくには「楽しい」と思うことが重要であって、美容師法に定義されているように「技術を用いて容姿を美しくする者」を、最大限に楽しまなければなりません。

よって、もしアナタが周囲の大人たちを説得しなければならない状況に今置かれているなら、「私には楽しいと思える生き方は、美容師しか考えられない!」と説得してみてください。

きっと無条件、あるいは条件付きでアナタが美容師になることに賛成してくれることでしょう。

それほど「コレからの世界」では「楽しい」と思える職業に就職することが重要ですし、実はこの「楽しい」ことこそ少数の大人たちが知っている、生きてく上での最も大切なことと言えるのです。

アナタを大切に思っていてくれる人たちが一番聞きたいアナタの気持ちは「熱意」です。

上手でなくてもいい、ただご自身の熱意を伝えてみてください。

一人暮らし?実家?それとも寮?

高校を卒業して美容師を目指すには、美容学校に通う必要があることは既にご存知のことと思いますが、たとえば地方に住んでいる方が東京の美容学校へ通う場合に、入学後の住まいについて、どのような選択肢があってどんな選び方のポイントがあるのでしょうか。

美容学校の生徒が住まいを見つける際は、主に以下の2つの選択肢の中から選ぶことが一般的となっています。

・学生寮
・一人暮らし

学生寮

学生寮とは、その名のとおり「学生」が共同で住む場所となっており、プライベートな部分に窮屈なところもありますが、一人暮らしと比較して「寮長」の目が行き届いていたりなど、生活面で安心と言えることができそうです。

主な生活内容としては、部屋は一人一部屋となっており、鍵をかければプライベートを邪魔されることはありません。

しかし、トイレや浴室、食堂については共同であることが多いので、日常では寮の中の誰かに会うことは常にあるといえるでしょう。

逆に言えば、1日の中で必ずコミュニケーションを取ることになるので、ホームシックの心配がある方には有力な選択肢となりうるのではないでしょうか。

さらには家賃においても、一人暮らしに比べると若干ですが安いことが多く、差額としては食事が付いているかどうかの違いといえそうです。

一人暮らし

実家を離れて東京での一人暮らし。不安な方もいるでしょうが「ワクワク」する方ももちろんいるはずですし、東京での「一人暮らし」を夢見て上京する学生も少なくないはずです。

一人暮らしの醍醐味は、やはり誰にもとやかく言われることなく生活できることでしょうし、インテリアも自分の好みで「空間」を作り上げることも容易になります。

雑誌やインスタなどでチェックしていた憧れのオシャレな部屋も手に入りますが、そのためには費用もそれなりにかかってくるので、賃貸契約に抵触しない範囲でDIYを駆使して「空間」を作り上げることも楽しみのひとつではないでしょうか。

もしかしたら、ホームシックを感じないぐらいに楽しいと思えるかもしれませんので、興味と費用に余裕がある方にはオススメの選択肢となります。

ただし、費用があまりにもカツカツでスタートしてしまうと、なかなかに悲しい生活にもなりかねないので、あくまでも資金的に少し余裕のあるぐらいの方が選択されるのが良いかもしれませんね。

ちなみに最近では、「シェアハウス」なるものもありますが、こちらはご存知でしょうか?

共同生活ということでは先程の「寮」と同じように思われますが、違いとしては寮生活に比べて、より「自立」した生活を求められるといえそうです。

というのも「寮」には寮長がいらっしゃるので、管理人さんとしての顔と学生を見守る親御さん代わりの顔も持ち合わせているのに対し、「シェアハウス」では入居している住人たちがそれぞれ自立した一人の大人として「行動」を求められます。

また「シェアハウス」では、様々な人々の集団生活となりますし、入居者全体の学生が占める割合も33%ほどと少数派となるため、学生らしさ全開でいると浮いた感じになることも心配の種です。

個人的には、就職してからでもシェアハウスを選ばれたほうがいいと思いますし、学生のうちは同じ学生の中で過ごされるのが様々な面でよろしいのではないでしょうか。

最後に実家からの通学ですが、美容学校に昼間生として入学した方々の多くの場合、学校近くに一人暮らしする友人の家に入り浸ることは確実なので、実家から通いながら「ルームシェア」のような気分も味わうことができるかもしれません。

美容師になるには『高校生編』のまとめ

美容師になるには『高校生編』、はいかがだったでしょうか?

この記事では、美容師を目指す高校生が一番気にすることにフォーカスしてご説明して参りました。

高校生ですと、やはり将来の職業を見据えた「進路」となりますし、もしアナタが大学進学ではなく「専門職」として生きていこうとするのなら、まずは周囲の大人への説得から始まることは定石となっています。

はじめて自分の「やりたい!」を両親へ伝える方もいらっしゃるでしょうし、たくさんの情熱を持って説得に臨まれたときの「アナタ」の姿が目に浮かぶようです。

そして、その時の「熱い情熱」を決して忘れずに、これからの美容師生活において大切に持ち続けてください。

その情熱こそ、いわゆる「初心」と言われているものなので、その「初心」こそこれからの、生涯にわたってアナタを奮い立たせる魔法の呪文となってくれることでしょう。

今まさに高校卒業をして、美容学校へ進学。

もし今アナタがこの状況にあるのなら、一言お伝えいたします。

今抱えている「そのワクワクは、尽きることなくこの先もずっと、つづきます」

飽きることなく、ただずっと続きます。

今アナタの美容師人生は、はじまりました😁